第六章 現在の人と水とのかかわり・その二
道頓堀川

新しい「水の都・大阪」の形成

古来より水の都として栄えてきた大阪は、都心が道頓堀川・木津川・堂島川・土佐堀川・東横堀川に囲まれた、世界でも稀な地形をしています。
江戸時代に大阪を商工業都市として発展させた大阪の川は、人々の生活に欠かせない存在でした。さまざまな技術が発達した現在では、人と川のかかわりにも変化が見られるようになり、新しい「水の都・大阪」として、水辺を活かした街並みの形成が求められています。

道頓堀川の再生

大阪を代表する河川「道頓堀川」は、都心部に残された貴重な水辺空間です。
夜になると川沿いに映し出されるネオンは、大阪の観光名所のひとつ。多くの観光客が訪れ人々に親しまれてきた道頓堀川ですが、治水対策のために護岸が嵩上げされたことや、水質汚染などによって、人が見ることでしかつながりをもたない存在になっていました。そこで、道頓堀川の再生に向け水辺整備事業がスタートしました。

湊島リバープレイス

水辺を近くに感じる街へ

平成16(2004)年、道頓堀川水辺整備事業によって、戎橋から太左衛門橋間に親水性の高い遊歩道(とんぼりリバーウォーク)が完成。これまでとは違った町の風景を楽しめるようになりました。
遊歩道には船着き場も設けられており、船への乗船が可能。水辺と一体感のある新しい街として、整備が進められています。

にぎわう水辺空間の創造

大阪の新しい文化を発信する場として御堂筋の西に建設された湊町リバープレイスは、水辺空間と調和のとれた都心部のオアシス的存在です。
また、道頓堀の遊歩道と一体になったプロムナードは、若者を中心に人々が集うにぎわいの場。
川沿いの魅力を最大限に活かした開放感溢れる空間は、「水の都・大阪」のシンボルにふさわしい景観をつくりだしています。


道頓堀川水門
さらなる水質向上に向けて
遊歩道の整備に先行して、平成13(2001)年に道頓堀川水門と東横堀川水門が建設されました。
これらの水門ができたことにより、防災面が充実。さらに、潮の干満を利用した水門操作によって、川にきれいな水を取り入れることができ、水質向上につながりました。
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