第五章 現在の人と水とのかかわり・その一
建設当時の津守下水処理場

今も息づく街づくりのアイデア

大阪は我が国最初の都市である難波宮(第一章参照)以来、千数百年に及ぶ町づくりの歴史をもっています。
なかでも豊臣秀吉による道路と下水道を備えた町づくり(第二章参照)は、我が国の都市計画の歴史において画期的なアイディアとして高く評価されています。
現在でも下水道は欠くことのできないライフラインの一つであり、目に見えないところで人々の生活を支えています。

明治より続く下水道整備

コレラの流行などが契機となり、大阪では明治27(1894)年から下水道整備が進められてきました。しかし、地域の拡張などに伴い下水の量が増加。河川などの水質汚濁を招きました。
そこで、下水を処理・浄化するため下水処理施設の建設に着手。昭和15(1940)年には津守・海老江の下水処理場が通水しました。
その後、より清らかな水環境を目指し、水質浄化対策のための施設整備や高度処理施設の建設が本格化しました。

舞洲スラッジセンター

安全で快適な街づくり

大阪平野は淀川などの土砂の堆積によってできた平野のため、雨に弱い地形となっており、浸水被害が多く発生していました。そのため、浸水対策事業が重点的に進められ、天王寺~弁天下水道幹線やなにわ大放水路が建設されました。
現在も、深江~中浜下水道幹線や淀の大放水路をはじめとする大規模な下水道幹線の建設が進められ、浸水のない安全で快適な都市を目指した取り組みが続けられています。

水環境を守る技術

下水道の普及とともに増え続けるのが下水汚泥です。
下水汚泥を効率的に処理し、建設資材として有効利用するために、平成9(1997)年から舞洲スラッジセンターの建設が進められてきました。平成15(2003)年度末には第1期事業が完成し、本格稼動がはじまっています。
また、下水汚泥をより効率的に処理するため、各下水処理場間で汚泥のパイプ輸送化を促進するとともに、舞洲スラッジセンターの建設を引き続き進めています。


平野せせらぎの里 マップ
平野せせらぎの里
下水を高度処理した水を利用して、せせらぎや滝などを整備した憩いの空間。ホタルなどの水生生物も飼育しており、園内のホタル舎で見学できるほか、毎年6月には「ホタルの夕べ」を開催しています。

  開放時間    9:30AM~4:30PM
  ホタル舎     1:00PM~4:30PM
  月曜・火曜(月曜・火曜が祝日の場合、翌日)休館
  ※ホタル舎の見学には事前予約が必要です。
  大阪市平野区加美北2-6-69 TEL 06-6751-7822
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