第4話  建設現場は安全第一! そして迫り来る危機!?

あらすじ

工事に対する不安を抱えた近隣の住民たちがやってきた。
果たして主人公の誠意は伝わるのか? そして、大坂城の
築城を阻む、恐ろしい出来事が……!

あらすじ

解説

建築中も完成後も、合言葉は「ご安全に!」

建築中も完成後も安全を守ることはもっとも大切なことです。
建築中には働く職人さんたちの安全はもちろんのこと、現場近隣の住民の方々の安全や環境にも十分に配慮しなければなりません。また、完成後の建物の安全を確保するためには、最新技術を駆使して火災や地震などの災害に備えることが重要です。

■城や建物を落雷から守るために

日本の長い歴史において、大坂城だけでなく、数多くの城が落雷により焼失してきました。しかし、現在では「避雷針」を備えることで、建物を落雷から守ることができます。
もっとも、今の技術では落雷を100%防ぐことはできません。避雷針も「雷を避けるために設置する設備」ではなく、「雷撃を安全な通り道に誘導し、大地に逃がす」ことによって、雷撃による損傷を最小限に抑え、人や電気設備を保護する設備です。
落雷以外にも、高層ビルにはさまざまな安全設備が備えられています。
一般の方にあまり知られていない安全設備には、次のようなものがあります。

●消火のための連結送水管

ビルの高層階には、普通のはしご車のはしごは届きません。そのために備えられているのが、「連結送水管」です。1階に設置された送水口に消防車のホースをつないで水を採り入れ、その水が連結送水管を通して上階に送られて、上階の取出し口につないだホースから放水する仕組みです。他にも、「火災報知器」、「スプリンクラー」、「防火扉」、「排煙設備」などが、火災発生時の初期段階で延焼や煙を食い止めます。

●消火・救助用の屋上ヘリポート

災害時の避難経路としては、避難用階段や避難用エレベーターが使われますが、これらは設計段階での災害シミュレーションに基づき、設置場所などが検討されます。 また、超高層ビルでは、消火・救助用ヘリコプターのためのヘリポートやホバリングスペースを屋上に設置することが義務づけられます。ビルの高さが100mを超えると、ヘリコプターの着陸できるヘリポートを設置しなければなりません。

■建物を地震から守る3つの技術
  • ①耐震構造とは?
    地震の際に建物にかかる力を「建物の強度のみで支える」構造です。大きな地震の揺れに対して、倒壊しないことを前提にしているため、建物は倒壊しなくても、揺れによって建物内外に損傷の生じることがあります。
  • ② 制振構造とは?
    建物にかかる地震の揺れの力を「抑制する仕組みを備えた」構造です。ダンパー等で揺れを制御する“アクティブ型”と、エネルギーのかからない物理的な力を利用する“パッシブ型”があります。
  • ③ 免震構造とは?
    地震の際に建物の揺れ自体を小さくするように、「地面と建物の間に緩衝体を持った」構造です。緩衝体の主な形状は、鉛+ゴム形状、ばね形状、半球体+受け皿形状などです。
■近隣との関係づくりも安全のために大切な要素

建設工事では騒音、振動、粉塵が近隣住民の方々に少なからず影響を与えます。そのため、工事にかかる前には必ず近隣住民の方々に個別に挨拶に行ったり、説明会を開催したりします。 説明会の主な内容は、建物の用途や概要、工事の期間や時間、工事車両の搬入経路、工事の方法などです。搬入経路が通学路にかかる場合には、学校にも説明にうかがいます。 工事期間中、作業所内は「安全第一」で作業を行ないますが、とくに第三者(工事関係者以外の人)に危害を与えないよう細心の注意で工事を行っています。安全面では、夜間の安全な歩行を確保するために、仮囲いの上部に照明を付けたりもしています。 また、現場の周辺の清掃活動や仮囲いへの絵の掲示、あるいは、季節の花を植えるなどして、清潔で柔らかな雰囲気を演出しています。いずれも、近隣住民の方々のご迷惑にならないようにとの配慮からです。

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